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SEMICON Japan 2024

 

ナノコート・ティーエス、冷間鍛造・打抜き金型向けの多層コーティング

ロックウェル圧痕(150kgf)による密着力試験後のSEM像ロックウェル圧痕(150kgf)による密着力試験後のSEM像 ナノコート・ティーエス( http://www.nanocoat-ts.com/ )は、冷間鍛造金型、打抜き金型の耐荷重性、耐衝撃性を向上するCrN、TiAlNの多層コーティング「セルテスT多層コーティング」の受託加工を開始した。PBS(プラズマブースタースパッタリング)プロセスにより250℃以下の低温成膜が可能。鋼との密着性が高いCr系被膜を下地に多層構造を採用したことで耐荷重性、耐衝撃性が向上し、高面圧、繰り返し衝撃でもはく離を防止する。同社の行った実験では、低温処理にもかかわらずロックウェルCスケール150kgfの押込み試験でも、はく離が観察されず高い密着性を示した。また、厚さ2mmのSC炭素鋼の打抜きパンチで8000ショットを行った後の刃先エッジ部においても被膜のはく離や摩耗が見られなかったという。