JX日鉱日石金属、スマホや自動車需要拡大で中国の精密めっき設備増強

　JX日鉱日石金属は、中国において拡大する精密加工サービス・精密部材の需要に対応するため、中国の日鉱金属蘇州および無錫日鉱富士精密加工におけるめっき設備の増強を図る。

　中国では、スマートフォンの生産基地化および自動車の電装化の進展に伴い、これらの製品に使用される高機能製品の需要が拡大しているという。

　この状況に対応するため、精密圧延技術と精密加工技術の組み合わせにより、JXグループの製品・サービスを提供している日鉱金属蘇州では、2013年11月に銀めっきラインを増設し、能力を従来比約6倍としている。また、精密めっき事業に特化した無錫日鉱富士精密加工では、2014年1月に金およびすずめっきラインを増設したことに加え、4月にはニッケルめっきのラインを新設する。

　江蘇省の太湖周辺では中国国内でも特に厳格な環境規制が求められるが、両事業所では、この規制に対応した9ライン分のめっき設備の認可を取得しており、今後の需要増にも対応できる体制を構築しているという。

日鉱金属蘇州（左）、無錫日鉱富士精密加工（右）