東洋鋼板( http://www.toyokohan.co.jp )は、トルコのトスヤルホールディングスと同国 オスマニエ県 オスマニエ工業団地に表面処理鋼板製造工場を建設すると発表した。
新工場では、冷延鋼板、錫めっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、塗装鋼板の生産を行う。生産能力は年73万t。設備に酸洗・冷延や焼鈍、電気錫めっき、溶融亜鉛めっき、塗装など各種設備を設け、2016年の稼働開始を予定している。
東洋鋼鈑は2012年4月、トルコで製鉄事業を営むトスヤル社との間に合弁会社トスヤル トーヨーを設立し、市場調査・事業性調査等を進めてきた。現在経済発展の著しいトルコにおいては、今後、冷延鋼板、表面処理鋼板の需要の増加により市場の拡大が見込まれることから、製造工場建設を決定した。トスヤル トーヨーは、資本金440万リラ(約2億円)で出資比率は東洋鋼鈑が49%、トスヤル社が51%。東洋鋼鈑は、今後投資額の30%を目途に増資を予定しており、トスヤル トーヨーは同社の持分法適用関連会社となる予定。
東洋鋼鈑は、これまで国内の工場(山口県下松市)を主要な生産拠点としてきたが、本工場建設を鋼板関連事業のグローバル展開の足がかりとし、海外事業を積極的に推進する。