バンドー化学( www.bando.co.jp )は、精密研磨フィルム「TOPX(トップエックス)」の新しいラインナップとして、光通信コネクタの仕上げ研磨に使用される精密研磨フィルム「TOPX S035」の販売を開始した。
同品は、研削力が向上したことにより、従来製品では仕上げ研磨に約60秒程度の時間がかかっていたものが約30秒程度へ短縮が期待できるという。加工時間の短縮により、研磨フィルムの長寿命化も期待できる。
また、光通信コネクタの重要な品質特性であるファイバー高さ(Fiber Height)の変化が少なく、高精度な研磨をすることができる。さらに、研磨回数に影響されず、安定した研磨をすることができる。
同社は、2005年にオプトエレクトロニクス向けに固定砥粒タイプの精密研磨フィルムを製品化し、精密研磨市場に参入しているが、光通信技術は、データセンター・映像配信・さらには携帯電話の通信トラフィックの増大に対応して、ますます大容量通信としての技術革新が進んでおり、研磨加工精度もミクロンレベルからナノレベル、オングストロームレベルへと急速に高度化している。このような中、光通信用コネクタにおいて要求される高度な加工精度に対応すべく、仕上げ研磨に使用されるシリカフィルムに改良を加え、従来製品の特長を生かしながら、低い研磨荷重でも研削力を維持・向上させることで、光通信コネクタ製造時の加工時間短縮や品質安定を図る精密研磨フィルムを開発した。