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NDF、平成26年定時会員総会を開催「DLCとダイヤモンドの産業化促進を」

挨拶する光田会長挨拶する光田会長 ニューダイヤモンドフォーラム(NDF、 http://www.jndf.org/ )は5月15日、東京・大久保の早稲田大学63号館で、「平成26年定時会員総会」を開催した。

 当日は平成25年度事業報告、同決算報告があった後、平成26年度事業計画案、同予算案が審議・承認された。続いて、役員・監事の選任があり、会長に光田好孝氏(東京大学)、副会長に後藤光宏氏(アライドマテリアル)、中森秀樹氏(ナノテック)、大竹尚登氏(東京工業大学)が就任した。各委員会の委員長は、学術委員長に小出康夫氏(物質・材料研究機構)、技術調査委員長に後藤光宏氏(副会長兼任)、広報・出版委員長に中村挙子氏(産業技術総合研究所)、国際委員長に鹿田真一氏(産業技術総合研究所)、DLC規格化委員長に中森秀樹氏(副会長兼任)が就任した。前会長の川原田 洋氏(早稲田大学)は顧問に就任した。

 平成26年度事業計画では、自主事業として第28回ダイヤモンドシンポジウムや技術調査講演会などの企画・開催、年4回の会誌発行、国際会議NDNC2015(New Diamond and Nano Carbons)の開催準備などの予定が確認された。受託事業としては、「DLCの分類および特性評価試験方法の国際標準化」を予定している。

 会の最後に役員を代表して挨拶に立った光田会長は、「私は83年からDLC、84年に結晶ダイヤモンドのCVDとカーボン系の研究を始めて丸30年が経過した。本フォーラムはもうすぐ30周年で、第1回のシンポジウムに学生で参加したのを今思い出している。DLCの規格化については中森副会長をはじめとした皆さんのご努力により着々と進んでいる。一方、ダイヤモンドは注目を浴びているわりには産業として大きく育っているとは言えない状況だ。DLCだけでなく、ダイヤモンドの方も皆さんが円滑に研究をできるような予算措置を視野に入れ、その上で産業化がうまくいくような努力をしたいと思っている。そのためには皆さんのご協力を頂きながら進めたいと思っているので、今後とも益々のご支援をお願いしたい」と述べた。

 総会後は、中央宝石研究所の北脇裕士氏による「宝飾用CVD合成ダイヤモンド―その現状と宝石鑑別―」と題した特別講演が行われた。