新東工業、米の航空機・医療関連のピーニング受託加工企業買収

　新東工業（ http://www.sinto.co.jp ）の米・子会社であるシントー・アメリカは、米国でショットピーニング、バレル研磨等の受託加工事業を行うテクニカル メタル フイニシングを買収した。

　新東工業グループの北米における表面処理事業では、設備・部品、消耗品の販売に加えて、2011年には、ジェットエンジンやタービンエンジンなどの航空機部品や発電機部品などのピーニング受託加工事業を行うナショナル ピーニングを株式取得の方法で買収している。

　テクニカル メタル フイニシングは、北米で二つ目のピーニング受託加工会社となり、航空宇宙分野における大手メーカーなどに顧客基盤を持っていることに加えて、特に医療分野での受託加工に強みがあり、股関節、膝、歯科などの医療インプラントのピーニング受託加工を専門としている。

　これにより、同社グループの北米での受託加工事業を補完・強化するとともに、これらの顧客が今後アジア市場へ展開する場合の足掛かりにもなり、付加価値の高い受託加工事業の成長を加速させることが期待される。

　テクニカル メタル フイニシングは、2003年6月に設立。売上は、2013年度実績で3,476,000米ドル（約3.5億円）。従業員は25人。