協和界面科学( http://www.face-kyowa.co.jp )は、独自の機構であるクランク形状二軸天秤の採用により不要な力を検出せず、正確な摩擦の波形取得を実現した自動摩擦摩耗解析装置「TSf-502」を開発、販売を開始した。
同装置の標準繰返測定は最大12回まで繰返し往復運動をして静・動摩擦係数測定を行う。往復測定か往路のみの測定かを選択可能で、往路のみの場合は天秤を自動でピックアップし原点位置まで復帰する。連続静摩擦測定では、設定した移動速度、距離、回数で連続測定を実施する。試料変更測定においては、ステージのハンドル操作で試料もしくは測定位置を変更して静・動摩擦係数測定を行う。
依存性の評価は以下の4種を用意している。①回数依存測定は最大10,000回まで往復運動を行い、動摩擦係数の変化より摩耗の状態を評価する。②荷重依存測定は、荷重を変えて静・動摩擦係数を測定することで、摩擦係数の荷重依存グラフが表示される。③速度依存測定は0.1〜100.0mm/sの範囲で速度を変えて動摩擦係数を測定することで擦係数の速度依存グラフが表示される。④停止時間依存測定は、設定した移動速度、移動距離、移動回数で同一方向に移動・停止を繰返し、摩擦係数の測定を連続して行うことで、停止時間と摩擦係数の関連性を評価する。ゴムのような弾力のある試料の評価に有効と言える。
同社では、同装置のほか、引張試験機やポータブル接触角計などウエットコーティングの試験・評価で必要となる装置を9月3日(水)~5日(金)に幕張メッセで行われる「JASIS2014」、9月17日(水)~19日(金)に東京ビッグサイトで行われる「INTERMEASURE2014」で出品する。