三菱マテリアル、新開発のPVDコーティングを採用した高硬度鋼旋削加工用CBN切削チップ

　三菱マテリアルは、高硬度鋼旋削加工用としてコーテッドCBN材種「BC8110」の販売を開始した。

　同品は、CBN焼結体に新開発した超微粒バインダーと微粒CBNを分散させることで、クラックの進展を抑制し、切削時の突発欠損の発生を防止する。CBN焼結体の上層にはPVD法によって密着性を高めたTiAlN系コーティング、その上層に耐摩耗性と耐チッピング性を高めるTiAlSiN系コーティングが施してある。また、被削材と接触するコーティング表面は耐溶着性を向上させ、コーティングはく離を抑制。これにより、自動車部品など高硬度鋼の連続切削における工具交換の低減や面粗さの維持など生産効率向上を図ることができる。