旭硝子は、コーティングの耐候性、耐薬品性を高めた屋外でも使用可能な低反射ガラス「クリアサイト」の販売を開始した。
低反射ガラスは、ガラスの両面に特殊なコーティングを施すことで光の反射率を抑え、映り込みを低減するガラスのこと。ガラスが存在しないように見えるため、美術館の展示ケース用ガラスや店頭のショーケースなど、ガラス越しに絵画や商品を見る用途としてのニーズが高まっているという。
一方、同社がこれまで輸入販売を行っていた建材用低反射ガラスは、コーティングの耐久性の問題で、ショーウィンドウなど屋外での使用に向かないことが課題だった。そこで、これまで培ったコーティングの膜設計技術を活かして耐候性、耐薬品性の高いコーティングを独自に開発し、鹿島工場で素板から加工まで一貫生産することとした。
コーティングの耐久性を高めたことにより、屋外使用が可能となるだけでなく、複層ガラスや合わせガラスとして加工することができ、様々な用途で視認性の向上を実現する。また、自社生産することでサイズ、厚み、納期についてフレキシブルな対応が可能となる。