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SEMICON Japan 2024

 

都産技研、城南支所に先端計測加工ラボを新設

 東京都立産業技術研究センター( https://www.iri-tokyo.jp/ )は、城南地域のさらなる技術支援を図るため、平成26年12月15日(予定)に「先端計測加工ラボ」を城南支所に新設する。

 「先端計測加工ラボ」では“航空機産業支援”、“医工連携産業支援”をキーワードに従来設備に加えて、非接触式三次元寸法測定機、三次元デジタイザー、分析機能付き走査電子顕微鏡、溶融積層造形装置、万能試験機、二重収束型ICP質量分析装置の6種類の機器を新たに導入した。これにより、リバースエンジニアリング(製品寸法より製造方法を調査して試作を行う)の包括的支援、部品等の試作や開発品使用時の安全性チェックを行い、パイロットラボ(先行的試験ラボ)としての機能を充実させる。 今後、地元機関との連携を強化し、欧州をはじめとした海外展開を目指す企業を支援する。

 同ラボでは、以下の機能が利用できる。

物理計測・化学分析


X線透視・CTシステムによる非破壊検査「X線透視・CTシステムによる非破壊検査」… サンプルを破壊することなく、内部の構造や欠陥をモニターで透視観察できる。航空機部品のクラック解析や非破壊検査が可能。

電子顕微鏡による破断面写真(1000倍)「電子顕微鏡による破断面写真(1000倍)」…破断面の観察から破壊の原因を分析する。写真は金属材料で、医療器具などで使用されるプラスチック材料などの破断面観察も可能。

造形技術・加工技術

光造形装置による造形品「光造形装置による造形品」… 航空機等に多く用いられる自由曲面を持った部品の造形が可能。半透明な素材のため模型を作製し、液体や気体の流れの確認等にも活用できる。

サーメット材への加工事例「サーメット材への加工事例」… 航空機部品等に用いられるセラミックス等、難削材への加工が可能。