昨年の表面技術会議のもよう 「ASTEC2015 第10回先端表面技術展・会議」や「SURTECH2015 表面技術要素展」、「nano tech2015 第14回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」、「新機能性材料展2015」など合計15の展示会が2015年1月28日から30日までの三日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催される。
これら展示会では、参加者の技術課題やニーズをより広く見つけ出すことや、ニーズに対する解決策やシーズ技術を自ら提案することが可能となる「ICSビジネスマッチングシステム」を導入している。同システムは、シーズの導入から技術提携、起業アライアンスなど様々な商談・ビジネスマッチング実現のためのアシストツール。出展者・来場者ともに、担当者ベースでシーズ・ニーズを登録し、出展者から来場者へのアプローチだけでなく、出展者同士の事前マッチングも可能とする。
また、ASTECの会場内で行われる第10回表面技術会議では、「バイオ・医療に貢献する先端表面技術」、「自動車・エネルギーに貢献する先端表面技術」の二つのテーマで招待講演が8題行われる。題名、発表者は以下のとおり。
バイオ・医療に貢献する先端表面技術
「三次元形状制御によるバイオマテリアルの高機能化」鄭 雄一 氏(東京大学 大学院 工学系研究科 教授)
「ナノメタル構造と局在表面プラズモン共鳴型バイオセンシング」民谷 栄一 氏(大阪大学 大学院 工学研究科 教授)
「表面をつくる、高分子薄膜(ナノシート)の物性と応用」武岡 真司 氏(早稲田大学 理工学術院 教授)
「炭素系ナノ薄膜の心臓血管用ステントコーティングへの医用応用:DLCおよびフッ素添加DLCコーティング」長谷部 光泉 氏(東海大学 医学部 画像診断学領域 教授/東海大学 医学部付属八王子病院放射線科 医長)
自動車・エネルギーに貢献する先端表面技術
「成形し易く光沢が持続する自己修復コートフィルムについて」石田 康之 氏(東レ フィルム研究所 主任研究員)
「夏は日射光を遮蔽し、冬は透過させる新しい自動調光型の省エネシート開発」吉村 和記 氏(産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門 環境応答機能薄膜研究グループ長)
「エポキシ樹脂をベースとする構造用接着剤の現状と今後について」越智 光一 氏(関西大学 化学生命工学部 教授)
「環境・省エネに貢献するDLC技術」林田 一徳 氏(ジェイテクト 研究開発本部 材料技術研究部 部長)