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SEMICON Japan 2024

 

大同特殊鋼、ユニバンスから真空浸炭炉を受注

モジュールサーモモジュールサーモ 大同特殊鋼( http://www.daido.co.jp )は、トルクマネージメントシステムなどの商品開発から機械加工・組立てまで一貫生産を行うメーカー・ユニバンスから真空浸炭炉「モジュールサーモ」を受注した。受注した設備は、浸炭窒化や高濃度浸炭など単一のシステムで多様な高強度化プロセスに柔軟に対応し自動車用ギヤなどの強度を高める狙いがあるという。

 ユニバンスでは、現行量産炉のガス浸炭炉老朽化に伴い、二酸化炭素排出量が少なく、安全性に配慮し、取扱性の良い真空浸炭炉の導入を計画。自動車および産業機械用変速ギヤなど多くの製品を従来のガス浸炭から真空浸炭に切り替える。導入は、本社工場(静岡県湖西市)に2016年春を予定している。

 大同特殊鋼は、理論ベースの処理レシピ計算ソフト「浸炭くん」を作り出し、2007年にモジュールサーモを初受注して以来、自動車および自動車部品メーカへの実績を積上げ、今回の受注により63バッチまで実績を伸ばしている。設備導入に際しては、同社 滝春テクノセンター(名古屋市南区)に設置してある量産規模の実証炉で事前に条件出しを行うことができるため、スムーズな設備立上げが可能となる。また納入後においても、設備の状態監視、異常発生時の対処、レシピ登録の操作性など操業システムを簡便化しているため、作業者の負担を軽減し習熟期間を短縮することで早期量産体制に移ることができるという。