ネツレン( http://www.k-neturen.co.jp/ )は、最大3.5mの大型リング部品を短時間に低変形で高周波焼入れできる装置を開発した。
今回開発した高周波焼入装置は、硬化層の継ぎ目がない「ソフトゾーンレス」が大きな特長で、リング部品を回転させながら全周を均一に高周波加熱し同時焼入れできる。特殊形状の加熱コイルと複数の大型電源で構成され、浸炭焼入れに比べて大幅な時間短縮と均一硬化層による低変形を実現し、熱処理後の仕上げ加工の工数削減も可能だという。同装置は、直径が1.5~3.5mのリング部品が熱処理可能で、フレキシブルな熱処理条件の設定により硬化層深さは4mm程度で調整可能。同社では、今後の製品化に向けて試作開発を進めていく。
大型リング部品の低変形焼入装置