NTN( http://www.ntn.co.jp )は、針の先端に付着させた数pl(ピコリットル)の微細な液滴を1回あたり0.1秒で高精度に塗布できる「卓上型高速微細塗布装置」を開発した。
同品は、製造ラインでの利便性を考慮し、パソコン画面上のマウス操作により微細塗布条件の設定や調整が可能。また塗布液容器と塗布針を複数搭載することで、用途に応じた複数の液体を選択しながら、連続的に塗布することもできる。さらに設置サイズがノートパソコンと同程度の300mm四方とコンパクトであり、AC100V電源につなぐだけで動作し、既存の製造ラインにも導入しやすい仕様となっている。
同社は、数pl程度の極微量な液滴を1µmの位置精度で、直径1/10mm~1/100mmの点状に塗布可能な製品を2010年から販売し、電子部品の実装分野やバイオ分野への展開を進めている。この従来品は、1回あたりの塗布に約2.4秒の時間が必要だったが、今回開発した同品は、針駆動構造を改良し、1回の塗布時間を0.1秒に短縮したことで、大量の塗布が必要とされる量産ラインに適用が可能となった。