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NDFが平成27年定時会員総会を開催、DLCの標準化順調に進展

総会のもよう総会のもよう ニューダイヤモンドフォーラム(NDF、 http://www.jndf.org/ )は5月15日、東京都渋谷区神宮前の青山学院アスタジオ・地下ホールで「平成27年定時会員総会」を開催した。

 当日は平成26年度事業報告、同決算報告があった後、平成27年度事業計画案、同予算案が審議・承認された。続いて役員・監事の選任があり、役員は全員が留任となり、会長に光田好孝氏(東京大学)、副会長に後藤光宏氏(アライドマテリアル)、中森秀樹氏(ナノテック)、大竹尚登氏(東京工業大学)が就任した。各委員会の委員長は、学術委員長に小出康夫氏(物質・材料研究機構)、技術調査委員長に後藤光宏氏(副会長兼任)、広報・出版委員長に中村挙子氏(産業技術総合研究所)、国際委員長に鹿田真一氏(産業技術総合研究所)、DLC規格化委員長に中森秀樹氏(副会長兼任)が就任した。

 平成26年度事業報告では、自主事業として第28回ダイヤモンドシンポジウムや、研究会を3回開催したことなどを報告した。また、受託事業としては、経済産業省より委託された三菱総合研究所より、省エネルギー等国際標準化・普及基盤事業「DLC(ダイヤモンドライクカーボン)の分類及び特性評価試験方法の国際標準化」を受託。DLCの摩擦摩耗試験法、DLCの分類、DLCを分類した上での測定方法の国際標準化についての進展状況を中森委員長が説明した。これに関連して、同フォーラム内にDLC標準化特別委員会が設置されており、現在9社が参加している。この特別委員会をこれまでのようにDLCにおけるISO審議団体として活動するとともに、企業を30社程度に増やしDLC工業会のような役割を担う組織を形成することを視野に入れて本年度の委員会活動を行うことを報告した。

挨拶する光田会長挨拶する光田会長 役員選任後に挨拶に立った光田会長は「今年7月に当フォーラムが設立30周年を迎える。これを踏まえて会誌ニューダイヤモンドでの企画などを考えている。また、シンポジウムに関しては来年度が第30回の節目となる。これについても学術委員会で案を考えていただいている。DLCについては、規格化が進んでいるため、ダイヤモンドについてもフォーラムとして目に見える成果が出せるように検討していきたい。その他のカーボン材料については話題が色々と出ているものの、なかなか実用化が進んでいない状況だ。ただ、研究としては興味深いものが多々あるので、そうしたものを取り込んでいるようにしていきたい」と述べた。

 総会後は、東京工業大学 名誉教授の福長 脩氏により「ニューダイヤモンドフォーラム30年ー歴史と展望ー」と題した特別講演が行われた