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第9回ものづくりワールド名古屋

 

IHI検査計測、廃液などの出ないファイバレーザ光を利用した非接触洗浄装置

 IHI検査計測( http://www.iic-hq.co.jp/ )は洗浄、溶接前後処理、塗装はく離、油膜除去などの幅広い工程に対応する非接触洗浄装置「レーザクリア50」の販売を開始した。

 同品は、廃液などの二次廃棄物が出ないドライプロセスであるレーザ光によって洗浄を行う。数あるレーザ光の中からファイバレーザを使用することで、高いビーム品質やメンテナンスコストの低減を実現。また、施工したい部分だけにレーザを照射でき、従来の化学洗浄では必要とされていたマスキング工程を省略することができるため、大幅な生産性向上、コストダウンが可能になるという。可搬性、遠隔操作性にも優れているため、手が入らない狭い場所や人間の入れない危険な場所で作業をすることもできる。さらに、溶接工程などで使用するロボットに同品を搭載することで、洗浄工程のインラインプロセス化も実現可能。

 従来、自動車や航空機をはじめとする工業製品では、金属材料表面の洗浄に薬液、水、ブラスト材などを用いた洗浄方法が利用されていたが、廃液などの二次廃棄物の処理が課題となっており、これら従来の方法に代わる新たな方法としてレーザ光による洗浄が注目されている。
 
 同社では、同品を溶接前の油膜除去、溶接後の後処理、検査前処理、油膜除去、金型クリーニング、ペイント除去、各種金属の酸化被膜、錆除去、除染など幅広い用途に向けて販売を行っていく。

IHI検査計測「レーザクリア50」