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SEMICON Japan 2024

 

日立ハイテクなど、情報デバイス分野の薄膜ソリューションへ本格参入

インクジェットプリンタインクジェットプリンタ 日立ハイテクノロジーズと2016年7月に日立製作所より分割して設立されたAIメカテックは、情報デバイス分野の薄膜ソリューション分野に本格参入し、従来の販売提携関係を発展・拡大する。今後、両社の持つ薄膜技術のシステムインテグレートを行い、ワールドワイドに製品の拡販を実施する。

 市場成長が著しい情報デバイスは、使用用途の拡大に対応し、素材はガラスやシリコンウエハから、より安価で形状が自在なフィルムへ、製法は高度なデジタルプリンティング技術へと変わりつつある。例えばモバイル化が進むディスプレイでは、従来のガラスではなくポリイミドフィルムを使用することで、より軽く、薄く、割れない製品が普及し始めている。また、タッチパネルでは、使用フィルム枚数を減らし、一枚のフィルムに複数機能を搭載する技術の開発などが進められている。

 こうした技術変革の背景には、機能性薄膜を自在にパターニング・プリンティングする技術や、成膜表面・空間を精密に環境制御する技術の進展がある。

 この成長市場に対し、両社は今回本格的に参入し、AIメカテックの持つ微細プリンティング・高精度貼合技術と、日立ハイテクノロジーズの取り扱う薄膜環境・表面改質技術、および光・レーザ加工技術を使った製品群を融合させ、最先端の薄膜製造プロセスソリューションを提供する。具体的には、AIメカテックの生産した薄膜インクジェット製造装置に、日立ハイテクノロジーズが取り扱う精密な環境制御製品を加え、一貫システムとしてフレキシブルデバイスのメーカーに向け拡販を行う。