荒川化学工業、JSRから機能性コーティング材料事業を買収

　荒川化学工業（ http://www.arakawachem.co.jp/ ）は、JSR（ http://www.jsr.co.jp/ ）からエレクトロニクス分野などにおける機能性コーティング材料事業を10月１日付で買収する。

　荒川化学工業は、光硬化型樹脂「ビームセット」やフィルム用機能性コーティング剤「アラコート」などの各種コーティング剤を開発し、 販売している。 一方、JSRは、液晶ディスプレイ用途を中心とした機能性コーティング材料であるOPSTARシリーズを開発し 、 製造、販売を行っていたが、足元の市況および今後の事業の方向性を勘案した結果、他社との事業提携 、あるいは事業譲渡等を推進することが最適と判断し、当該分野で相乗効果が期待できる先を模索していたという 。荒川化学工業は、同事業を買収することで、 既存事業との相乗効果を高め、事業拡大が期待できると判断した。

　OPSTARシリーズは、ふっ素系ポリマーと特殊粒子を組み合わせた反射防止膜用低屈折率材料、ウレタン系ポリマーなどのバインダや様々な性質をもつナノ粒子などを組み合わせたフィルム用ハードコート材料、ウレタン系ポリマーやふっ素系ポリマーなどを利用した特徴的な各種バインダと様々なナノ粒子を組み合わるインデックス・マッチング・コート材料、光学用途で培われた技術を応用することによって高い透明性、防汚性や自己修復性等のデバイス筐体に求められる特性を付与したコーティング材料の筐体用ハードコーティング材料で構成されている。