不二越グループ( http://www.nachi-fujikoshi.co.jp )のナチサーモテックは、真空脱脂洗浄装置クリーンマスターに ジェット、スプレー、シャワー、ベーパーの4種類の洗浄機能を持つ新シリーズ 「クリーンマスターJ」を開発、本格的な市場投入を開始する。
金属加工部品の脱脂工程は、環境対応や洗浄品質の向上を目的として、塩素系溶剤やアルカリ洗浄剤から炭化水素系洗浄剤への切り替わりがすすんでいるなか、精密熱処理需要の増加に伴い、洗浄性能を大幅に向上させたいとのニーズが高まっているという。
一方、装置導入の際に、設置スペースの制約や洗浄液保有量の消防法の適用が、導入の障害となるケースがあり、より一層の省スペース化が望まれている。
同品は、自動車、産業機械、電機分野などに組み込まれる金属部品の加工工程で付着する油汚れを炭化水素系溶剤を用いて、減圧下で安全に脱脂から乾燥まで自動で行なう真空脱脂洗浄装置。ワーク形状や汚れ具合に応じて、ジェット、スプレー、シャワー、ベーパーの4種類の洗浄機能から最適な洗浄方法が選択可能。加えて洗浄後のワーク表面の異物付着を抑制する。ジェットノズルは可動式で、動作パターンの任意設定が可能となっている。洗浄液の保有量は280L以下で、消防法の規制対象外。従来機の約60%の設置面積と、省スペース化を実現した。
同品は主に自動車・産業機械・電機分野などの精密熱処理の前工程や消防法の規制や設置スペースの制約で、従来機の導入ができなかったカスタマーに注力して販売を行っていく。