DOWAサーモテック、浜松に熱処理工場を新設で受託加工を強化

　DOWAサーモテック（ http://www.dowa.co.jp/thermo-tech/ ）は、国内の熱処理加工事業強化の一環として、DOWAサーモエンジニアリング 浜松北工場内に、新たに熱処理加工工場を建設した。

　浜松北工場は、自動車産業が集積する浜松市に位置しており、熱処理炉の製造拠点として2013年に操業を開始、現在では主要工場として開発・設計から製造までの一貫体制を構築している。今回、同工場において新たに真空熱処理および浸炭処理による熱処理受託加工サービスを開始する。真空熱処理については、今年9月以降、既存の豊田工場からの設備移設や新規設備の導入を進め、2017年5月からの本格稼働を予定している。自動車部品向けなどで受注拡大が見込まれる浸炭処理についても、2017年9月からの稼働開始に向けて新規設備の導入を進める。なお、豊田工場は、浜松北工場への設備移設完了後、物流センターとして活用していくという。

　DOWAサーモテックの熱処理受託加工については、現在、国内7拠点、海外8拠点において自動車部品向けを中心にサービスを提供している。マーケットの動向に合わせて海外では積極的に工場の新設・増強を行い、国内では競争力の優れた工場へ生産能力の集約を進めている。