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SEMICON Japan 2024

 

JASIS2016開催、試験・評価機器の技術・製品を展示

JASIS2016のもようJASIS2016のもよう 日本分析機器工業会と日本科学機器協会は9月6日~9日、千葉市の幕張メッセ国際展示場で、分析機器・科学機器の総合展示会「JASIS2016」を開催した。「未来発見。Discover the Future.」をテーマにアジア最大級規模の504社・団体、1468小間が出展、約23500名が来場した。ここでは、表面試験・評価に関連する製品・技術展示について紹介する。


新東科学「トライボギア TYPE:40」新東科学「トライボギア TYPE:40」 新東科学は、摩擦摩耗試験機「トライボギア」のラインナップを紹介。新製品のTYPE:40は、摩擦力を測定する荷重変換器を測定子直上に配置し、不要な機構をなくした直交バランスアーム方式を採用。これにより高いレスポンスとセッティングの誤差を排除した。また、試料テーブルの摺動方向をアームに対して直交させ、往路復路の荷重変動をなくし耐摩耗性評価の信頼性を大幅に向上させた。さらに、Y方向ステージを標準装備して13mmストロークするように設計されており、サンプルを付け替えることなく別の部分で測定ができるようにしたことで利便性を向上している。

大塚電子「OPTM series」大塚電子「OPTM series」 大塚電子は、顕微分光を用いた微小領域での絶対反射率測定により、DLC膜など薄膜・多層膜の膜厚や光学定数を1 秒/ポイントの高速で高精度に測定できる顕微分光膜厚計「OPTM series」を紹介した。膜厚測定に必要な機能をヘッド部に集約したため、生産装置に組み込むことでインライン計測用途にも対応する。


アントンパールのブースアントンパールのブース アントンパール・ジャパンは、800℃といった高温環境下で材料の摩擦摩耗特性の評価ができる高温トライボメータ(THT)や、ポリマーや非常に薄い膜、軟組織などを含むあらゆる種類の材料の機械的特性をナノスケールで評価できるウルトラナノインデンテーションテスタ(UNHT3)などを紹介した。


アルファ サイエンス「トライボスコープ」アルファ サイエンス「トライボスコープ」 アルファ サイエンスは、既存のSPM装置のカンチレバーヘッドを米国Hysitron社製のコンパクト構造の静電容量型トランスデューサーと交換するだけで定量的な走査型ナノインデンテーション専用機にできるSPM組み込み型ナノインデンテーションシステム「トライボスコープ」を展示した。


協和界面科学「AFA-2」協和界面科学「AFA-2」 協和界面科学は、ガラス類やレンズ・眼鏡などの透明材料、鏡、フィルムなどの曇り度合いを定量的に評価する防曇性評価装置「AFA-2」の実機を展示した。透過性材料や鏡の曇る様子を画像取得し、明暗、輪郭、圧縮いずれかの解析手法を用いて曇り度合を数値化する。これにより、コーティングを行った評価対象物の処理前後の防曇評価や、異なるコーティングにおける防曇性能の比較が容易になる。装置を水平または90度回転して設置することもできることや、固体試料の温度コントロールを-5℃~60℃、湿度コントロールを5~70%に制御することができるため実際の状況を想定した評価が可能になっている。