“やわらかい物質”と計測・評価の技術情報誌「月刊ソフトマター」( https://softmatter.mechanical-tech.co.jp )の創刊準備号が12月5日に小社より発行された。創刊号は2018年4月から、毎月5日に発行の予定。
セラミックスや金属など高硬度の「ハードマター」に対して、柔らかい物質の総称である「ソフトマター」は、ゴム、プラスチックなどから、ゲル、コロイド、界面活性剤といった形態で、すでに工業製品として、身のまわりのあらゆるところで活躍している。樹脂の金属代替による自動車の燃費向上(軽量化)から、3D プリンタを活用したものづくり革命など、ソフトマターの秘める可能性の大きさから、米国では政府を挙げて研究に取り組んでいる。
「月刊Soft Matter」では、技術者がアプリケーションに適したソフトマターを機械部品として組み込み、高性能化や長寿命化、省エネルギー化など、機械の付加価値向上につなげられるよう、産業界で適用可能なソフトマターの情報をその計測・分析・評価技術をまじえて広く、かつ分かりやすく紹介する。
今回発行した創刊準備号では、「特集:ソフトマターの産業応用拡大へ」において、ソフトマターの技術の概要と自動車などのしゅう動部品やロボット、医療機器など各種産業における技術の適用について紹介している。
創刊準備号 特集:ソフトマターの産業応用拡大へ
◇ソフトマターの概要と産業応用・・・東京大学・柴山充弘 氏 に聞く
◇濃厚ポリマーブラシで拓く「ソフト&レジリエント・トライボシステム」・・・京都大学・辻井敬亘
◇3Dプリンターとソフトマター・ロボティクス・・・山形大学・古川英光氏
◇医療分野における三次元造形とハイドロゲル製臓器モデルの活用・・・リコー・斉藤拓也、新美達也、松村貴志
◇トライボマテリアルとしてのソフトマター・・・東京理科大学・佐々木信也
今後の主な特集予定
●産業別:自動車、医療・バイオ、ロボット、3Dプリンター、ディスプレイ、フィルム、化粧品、食品、など
●物質別:ゲル・コロイド、界面活性剤、ゴム、プラスチック、液晶、機能性流体、セルロースナノファイバー、など
●評価手法別:レオロジー測定、粘弾性測定、散乱法、顕微鏡法、示差走査熱量測定、引張試験、摩擦摩耗試験、など
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