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SEMICON Japan 2024

 

JFE環境、溶融亜鉛メッキ工場の廃酸に含まれる亜鉛の90%以上を回収、リサイクルする技術を開発

 JFE環境( http://www.jfe-kankyo.co.jp/ )は、溶融亜鉛メッキ工場の廃酸に含まれる亜鉛の90%以上を回収し、リサイクルする技術を開発した。

 溶融亜鉛メッキ工場の廃酸(含:亜鉛5~15%、鉄5~10%、主として塩酸ベース)は、東日本地区だけでも年間約1万トン排出されているという。これまで廃酸は、その中に含まれる鉄と亜鉛を分離することが困難だったため、無害化処理を行った後、埋立てなどで処分されていた。処分されていた亜鉛の量は、製品換算すると、年間約2億円相当になるという。

 同社は、この廃酸を一定条件下で酸化させることで、亜鉛と鉄を安価かつ効率的に分離させることに成功した。回収された亜鉛は、亜鉛鉱石の代替物として、精錬メーカーに販売され、リサイクルされる。今回、新技術が確立したことにより、同社は来年4月を目処に亜鉛リサイクル事業を開始する予定。
処理フローの従来比較処理フローの従来比較