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SEMICON Japan 2024

 

ショットピーニング技術協会が平成29年度シンポジウムを開催

 ショットピーニング技術協会( http://shotpeening.gr.jp/ )は3月13日、東京・神田駿河台の明治大学 駿河台キャンパスで「平成29年度ショットピーニングシンポジウム」を開催した。

 今回のシンポジウムは、昨年9月18~21日にカナダ・モントリオール市のHOTEL Delta Montrealで行われた「第13回ショットピーニング国際会議」で発表された日本人研究者の講演から選定され発表を行ったもの。同国際会議では世界各国から114件の発表があり日本人の講演は26件。参加者は総数181名のうち開催国のカナダが最多で32名、アメリカ30名、フランス30名、日本が27名、ドイツ19名だったという。企業展示において日本からは新東工業、東洋精鋼、パルステック工業が出展した。次回は2020年にイタリア・ミラノ市で開催が予定されていると當舎勝次会長から報告がなされた。

 当日行われたシンポジウムの発表者、講演タイトルは以下のとおり。

 當舎勝次氏(ショットピーニング技術協会)「第13回ショットピーニング国際会議(ICSP13)概要報告」、祖山 均氏(東北大学)「キャビテーション噴流およびパルスレーザによるキャビテーションピーニング」、佐野智一氏(大阪大学)「新しいレーザピーニング技術:犠牲層を用いない大気中で施工可能なドライレーザピーニング」、小栗和幸氏(金沢工業大学)「3種のピーニングを施したアルミニウム合金の陽電子消滅法及び残留応力による評価」、上杉直也氏(東洋精鋼)「陽電子消滅法によるショットピーニングしたコイルばねの残留応力分布評価」、小林祐次氏(新東工業)「SHOT PEENING EFFECT ON PIECES MANUFACTURED BY 3D PRINTER」、宮内順也氏(大同特殊鋼)「ショットピーニング処理された浸炭鋼のピッチング寿命に及ぼすSi添加の影響」、宇佐美初彦氏(名城大学)「転がり軸受の疲労寿命に及ぼす初期残留応力の影響」。
シンポジウムのもようシンポジウムのもよう

 シンポジウムの最後に挨拶を行った當舎勝次会長は、「今日の発表内容を聞いていて、難しい内容が含まれており質問をしにくかった部分もあるかと思う。今後、5月21日に学術講演会が予定されており、発表の募集を行っている。是非ご協力いただいてショットピーニング技術の知見向上につなげていただければと思う。また、平成30年度は当協会設立30周年の節目の年となる。“金属疲労とショットピーニング”の改訂書籍発行を予定しているなど様々なイベントを検討している」と述べた。
挨拶を述べる當舎会長挨拶を述べる當舎会長