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第9回ものづくりワールド名古屋

 

厚地鉄工、ブラストキャビネットの拡販で国際ウエルディングショーに出展

 厚地鉄工( http://www.atsuchi-ascon.co.jp/ )は主力商品であるブラストキャビネットを中心に、サンドブラスト・エアブラスト装置の拡販を開始した。その一環として、4月25日~28日まで東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された溶接・接合技術の専門展「2018国際ウエルディングショー」に出展、小型ブラストキャビネットやバキュームブラスターなどによる錆取りや溶接焼取りの実演を行うなどして多くの来場者を集めた。

 ブラストキャビネットでは、ブラストに必要な圧力計、減圧計、エアフィルター、フットバルブ、バッグフィルター、集塵機などを装備した汎用機に投射材料を粒径に従って振り分ける分級用のサイクロンを取り付けた「BS-1」を展示。同装置は常にクリーンな投射材を使用できるため、作業効率が大幅に向上する。特に精度が要求される精密機械部品の表面処理に多く使用されているほか、小物部品の梨地加工、スケールの除去、プラスチック成形品のバリ取りでも実績があるという。
厚地鉄工が展示した「BS-1」厚地鉄工が展示した「BS-1」

 また同社ラインナップで最小サイズのブラストキャビネット「BM-1」でブラスト加工の実演を実施。幅500mm、奥行400mm、高さ675mmの超小型サイズの同装置は、連続噴射が可能な吸引式であるため、ムラのない安定した表面仕上げが実施できる。特に精度が要求される小型切削工具や小型の機械部品のバリ取りやコーティングの前処理に適している。また、投射材の選定や交換が容易に行えるため、常にクリーンなブラスト処理ができることも特徴。エアの噴射量はレギュレータで調整、超小型ながらエアフィルターも標準装備している。集塵機も小型なため、省スペース化が実現できるとともに、コストメリットにも優れている。
厚地鉄工が展示した「BM-1」厚地鉄工が展示した「BM-1」

 出展ブースの中央で実演を行ったバキュームブラスターは、研掃・回収・選別・集塵の4機能を備え、移動不可能な加工物を養生することなく、その場でブラストをすることが可能とすることを訴求。同社担当者によると「投射材が高圧の圧縮空気とともにノズルから噴射され、加工物の表面をブラストする。噴射と同時に発生した粉塵や微小破片物はガンホルダー内部からの強力なバキュームでサイクロンに回収されるため、外部に飛散することなく、衛生的で安全・環境に配慮した作業を実現する」としている。また、同装置は様々な作業状態や条件をリサーチした上で開発されており、狭いスペースや車両積載による作業、高い建造物の作業など、広範囲のブラスト処理に対応できる装置を取り揃えている。
厚地鉄工が展示した「バキュームブラスター」厚地鉄工が展示した「バキュームブラスター」

 2018国際ウエルディングショーでは、こうした装置の出展を中心に行ったが、同社の強みは「ブラスト装置全般に渡り、基本計画から施工、メンテナンスまでの提案(厚地徹三社長)」としており、創業から80年以上に渡って蓄積されたノウハウの部分だという。今回の展示会出展を契機として、細部まで行き届いたサービスやメンテナンスを含めた「ASCON」ブランドの浸透を図る。
来場者で賑わう厚地鉄工のブース来場者で賑わう厚地鉄工のブース