エア・ウォーター・ベルパール( http://www.awi.co.jp/bp/ )は、金属熱処理装置などにおいて高効率に窒素ガスを発生できる小型PSA窒素ガス発生装置「BPN3」を開発、本年9月から販売を開始する。
同品の開発にあたっては、同社が独自に製造する特殊フェノール樹脂「ベルパール」の粒子径レベルから見直しを行い、ガス分子の吸脱着がこれまで以上に効率良くできる吸着材の改良に取り組んだという。その結果、新たに開発した吸着材を使用した同品では、従来機と比べて、窒素ガスの発生量を約1.8倍に高めるとともに、低消費電力化により約20%の省エネを実現した。また、ガス発生プロセスを見直すことで、窒素ガスの吐出圧力を約6%アップした。
小型PSA式窒素ガス発生装置は、97%~99.99%までの幅広い窒素純度に適応しており、顧客の使用量や必要な窒素純度に応じた機種選定が可能となる。主な用途としては、金属熱処理酸化防止ガス、小型はんだ付け装置、3Dプリンタ、樹脂成形装置パージガス、食品包装ガス、防爆用パージガスなど多岐にわたる。