フェラーリは、自動車の塗装において世界初となる低温塗装システムを導入した。
新しい低温塗装システムは、米国に本拠を置く大手化学メーカーのPPGインダストリーズと共同開発。2コート仕上げとなっており、特別な配合のクリアコートを採用。車輌に対しての焼付けを従来の150度から100度で行うことができるという。これによりエネルギーコストを抑えることができる。
また、低温硬化樹脂にはコーティングの化学的および機械的耐性が高まる新しい硬化剤を使用。コーティング全体の結合性を高める効果とともに、化学的な疎水性を向上させつつ透水性を抑える。
この新しい技術は、カーボンファイバーや複合素材を用いた部品を自動車ボディと一緒に焼付塗装できるため、自動車ボディと部品の色の統一を図ることができる。
同社では、新しい塗装システムにより、メタリックベースコートにグロスもしくはマット系のクリアコートを融合させ、少なくとも61種類のベースコートカラーを生み出すことができるようになったとしている。
低温塗装システムのイメージ