新日鐵住金( http://www.nssmc.com/ )は、環境対応型クロメートフリーでレギュラースパングル仕上げの溶融亜鉛めっき鋼板「スパングルジンクTM」の発売を開始した。
レギュラースパングル仕上げの溶融亜鉛めっき鋼板は、主に建築物の空調ダクト用途で使用されており、従来はめっきの初期防錆を高めるニーズからめっき表面にクロメートの化成処理を行うことが一般的だった。同社は、レギュラースパングル仕上げの溶融亜鉛めっき鋼板の特徴である均質かつ美麗なスパングル模様の鉛フリー化をすでに実現しているが、今回、従来通りの外観・耐食性・加工性等を担保したクロメートフリーでの化成処理皮膜の開発に成功した。
2006年以降、自動車・電機分野においては、欧州の環境規制により鉛・六価クロム等の有害物質の使用がすでに制限されているが、近年の環境意識の向上に伴い、国内建材分野でも環境負荷物質の使用低減についての社会的要請が高まっている。
日本工業規格(JIS)における鉄鋼製品の規格についても、建材用途に使用される表面処理鋼板のクロメートフリー化が進展しており、すでに2017年6月公示にて一部製品のクロメートフリー化が進展したことに加え、次回JIS改正時には対象となる製品がさらに拡大される見込みだという。
同社では、このような動きを踏まえ、建材薄板分野向け溶融亜鉛めっき鋼板の全面的なクロメートフリー化を加速させていく予定。
スパングルジンク