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第9回ものづくりワールド名古屋

 

エリコンバルザース、アメリカ・ミズーリ州に新カスタマーセンター

 リヒテンシュタイン・エリコンバルザースは、アメリカ・ミズーリ州セントルイスに新カスタマーセンターを開設、このほどドライコーティングの受託加工を開始した。最新のコーティング技術、前後処理システムを備えた同センターは、今後セントルイスとミズーリ州全体の顧客に対して切削工具、金型向けのコーティングサービスを提供していく。
セントルイスで稼働した新カスタマーセンターセントルイスで稼働した新カスタマーセンター

 エリコンバルザースの高い品質基準を備えた新カスタマーセンターでは、ミズーリ州の自動車、航空宇宙産業を中心に様々な産業に対して、それぞれの産業に特化した加工プロセスでサービスを提供していく。また、前後処理を含む高品質の製品、サービスを行うために最新の機械や技術を導入した。

 幅広いコーティング膜種をラインナップしている同社では、精密部品、切削加工、成形加工、アルミダイカスト、プラスチック加工などのアプリケーションを視野に入れてビジネスを展開していく。同社の標準的な膜種であるBALINIT AやBALINIT B、近年の高性能機械加工により高品質な膜が求められる切削工具向けにBALINIT ALCRONA PROとBALINIT LATUMAを提供する。これらのコーティングは優れた耐摩耗性、高温硬さ、耐熱衝撃安定性を備え、高速ドライ切削、高速ウェット切削に対して高い成果を上げている。さらに、金属成形加工と精密部品に適した膜種としてBALINIT FUTURA NANOを用意している。

 同社のセールス オペレーション部長兼エリコンバルザース北アメリカ社長のスティーブ クロウレイ氏は「今日は素晴らしい日だ。私たちはアメリカ、セントルイスに新しいカスタマーセンターを設立し、サービスエリアを拡張する。そして何よりもこの新しい地でエリコンバルザースの名前とサービスを紹介できることを嬉しく思う。ミズーリ州エリアとこの素晴らしいセントルイスにおいて、私たちはこれまでも、お客様のためにサービスを提供してきた。今回、新しいカスタマーセンターを開設し、ここに常駐することで我々の関係性も次のレベルへと発展することになる」と述べた。

 エリコンバルザースは、精密部品や金属およびプラスチック加工向け工具・金型の性能と耐久性を向上する表面処理技術の世界的リーディングカンパニーの一つ。全世界で1100台以上のコーティングシステムがエリコンバルザースおよび顧客の施設で稼働している。エンジニアリングとコーティング装置の組み立ては、リヒテンシュタイン、スイスのランゲンタールおよびドイツのベルギッシュ・グラートバッハで行われている。エリコンバルザースが運営するコーティングセンターは、ヨーロッパ、アメリカ大陸、そしてアジアの35か国で100か所以上に及び、さらに拡大し続けている。日本においては、エリコンバルザースの日本法人である日本エリコンバルザース( https://www.oerlikon.com/balzers/jp/ )がPVDコーティング装置の販売およびアフターセールス、全国5工場で「BALINIT」および「BALIQ」ブランドによる切削工具、金型へのコーティングを中心とした受託加工を行っている。