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SEMICON Japan 2024

 

テクニカルショウ ヨコハマ 2020開催

 第41回工業技術見本市 「テクニカルショウ ヨコハマ 2020」が2月5日~7日、横浜市西区のパシフィコ横浜で開催された。表面改質関連では、以下の展示があった。

テクニカルショウ会場のようす
会場のようす

 

 サーフテクノロジー/不二WPCブースでは、小麦粉やコーンスターチなど食品粉体のホッパーやフルイなどへの付着を抑制する効果があり採用実績の多いショットピーニング技術「マイクロディンプル処理®」をベースに、より細かい粉体の付着抑制効果を実現しつつ、食中毒の原因となる大腸菌や黄色ブドウ球菌などの繁殖を抑制、さらには死滅させる技術を紹介した。マイクロディンプル処理による食品粉体の付着抑制(食品ロスの防止)・滑り性向上(生産性向上)の提案に加えて、新たに抗菌性付与という点を謳っていくことで、ユーザーである食品加工工場でのコーティング不使用による異物混入防止に加えて、煩雑なサニテーション作業の低減が可能になることを訴求していく。今回は来場者に、抗菌処理「マイクロディンプル処理®Anti-Bac」を吸い口に施した携帯ステンレスストローをプレゼントした。

サーフテクノロジー抗菌ストロー
サーフテクノロジー/不二WPC 「マイクロディンプル処理Anti-Bac」を施した携帯ステンレスストロー

 

 パーカー熱処理工業 加工事業本部は、アルミシリンダーの摺動性能を飛躍的に高める「PNTプロセス」や全自動低圧浸炭・真空熱処理加工「ICBP」、環境にやさしい高性能のシアンフリー塩浴軟窒化処理「イソナイト®LS」などの受託加工サービスのほか、振動摩擦摩耗試験機「SRV®5」による受託試験サービスの紹介があった。また、同社グループ企業のパーカーS・N工業で行っているDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングの受託成膜サービスについても紹介した。PNTプロセスは、ニッケル素地に高硬度を有するSiCを分散させた複合電解めっき「PNTめっき」とホーニング加工との組み合わせによってアルミニウム合金の摺動性能を飛躍的に向上させる技術で、展示会では、過酷な条件下に晒される二輪/四輪車レース用アルミシリンダーにおいて同プロセスがハイレベルな耐摩耗・耐焼付き性を安定的に実現できることをアピールした。

パーカー熱処理工業PNTプロセス
パーカー熱処理工業「PNTプロセス」の処理サンプル例