大同特殊鋼( https://www.daido.co.jp/ )は、愛知県知多市に同社の「知多第2工場」を開所し、一部設備の稼働を開始した。
同社は、機能材料における競争力の強化策の一つとして高機能ステンレス鋼や高合金などの高付加価値製品の生産能力を増強しており、知多第2工場には、高機能ステンレス鋼の二次加工ラインを新設する。
今回稼働を開始したのは、高機能ステンレス棒鋼のピーリング設備(皮剥ぎ設備、1ライン、月産能力1000t)。その他、熱処理設備の新設(2020年度中)、ピーリング設備の星崎工場からの移設による増設(2ライン化、同)、超音波探傷機の新設(2021年度)を予定している。一連の生産能力増強により自動車用ステンレス鋼等部品で求められる高い品質と安定した製品の供給にさらに寄与するものと見込んでいる。
同社は2020年中期経営計画で「構造材料から機能材料へ」とポートフォリオ改革を進めることで利益最大化を目指している。今回のピーリング設備稼働により、ポートフォリオ改革を加速させるとともに、他工場との連携を密にし、業務の効率化を実現させることで、さらなる競争力の向上および事業基盤の一層の強化を図る。