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SEMICON Japan 2024

 

ブルカージャパンナノ表面計測事業部、ナノインデンテーションセミナー2020をオンラインで開催

 ブルカージャパン ナノ表面計測事業部は新型コロナウィルスの感染拡大に伴い延期していた「ナノインデンテーションセミナー2020」を5月20日に<セラミックス・金属編>として、5月28日に<バイオマテリアル・高分子編>として、ウェビナー形式で開催する。参加は無料(事前申込み制)で、以下から申込みできる。

・5月20日セミナー<セラミック・金属編>
 https://register.gotowebinar.com/register/2294208383396792077

・5月28日セミナー<バイオマテリアル・高分子編>
 https://register.gotowebinar.com/register/227676278991861005

 ウェビナーはオンラインによるWEBセミナーで、参加者は自身のPCによるインターネット経由で聴講する(別途音声を聞くためのイヤホンもしくはスピーカーが必要)。

 5月20日<セラミックス・金属編>は以下のとおり開催される予定。

・13:00~ログイン受付開始

・13:30~13:35 開催挨拶

・13:35~14:10 「ナノインデンテーション技術の紹介」ブルカージャパン ナノ表面計測事業部 アプリケーション部…ナノインデンテーション技術の基礎として、金属の結晶方位(EBSD)とナノインデンテーションの複合分析事例や、セラミックスハードコーティング薄膜の耐摩耗性評価事例などを紹介する。

・14:10~14:15 休憩

・14:15~15:25 [特別講演]「マイクロカンチレバー試験片を用いた材料のメソスケール破壊特性評価」横浜国立大学 大学院環境情報研究院 人工環境と情報部門 教授 兼 神奈川県立産業技術総合研究所「革新的高信頼性セラミックス創製」プロジェクト PL 多々見 純氏…材料の高信頼性化・長寿命化を目的に部材の微構造制御に関する研究が多く行われている。部材のマクロな特性は局所領域の特性に支配されることから、高信頼性・長寿命部材の開発を確実に進めるには、部材局所領域の破壊特性を適確に把握する必要がある。特に、部材の表面 改質は機能や信頼性改善に効果的だが、その破壊靱性や強度を測定する方法は無く、これまでブラックボックスとされてきた。本発表では、同氏がこれまでに開発してきたマイクロカンチレバー試験片を用いトライボインデンターによって曲げ試験を行う手法で評価した各種部材の局所領域の破壊特性について報告する。

・15:25~15:30 クロージング

 5月28日<バイオマテリアル・高分子編>は以下のとおり開催される予定。

・13:00~ログイン受付開始

・13:30~13:35    開催挨拶

・13:35~14:10「ナノインデンテーション技術の紹介」ブルカージャパン ナノ表面計測事業部 アプリケーション部…ナノインデンテーション技術の基礎・測定事例紹介として、PDMS薄膜の冷却環境下での動的粘弾性評価事例や、PMMAのひずみ速度依存性評価事例などを紹介する。

・14:10~14:15    休憩 
・14:15~15:25<特別講演>「ナノインデンテーション法による生体組織の力学的評価(仮題)」昭和大学 歯学部 歯科保存学講座 歯科理工学部門 教授 柴田 陽氏…生体組織の構造-材料レベルのバイオメカニクスは、新規生体材料のベースラインデータとして重要である。また、病態の理解や力学的特性変化による病変の治療抵抗性を数値化でき、創薬研究との連携も考えられる。同氏はナノスケールで天然組織の物理的特性評価に取り組んでいる。ナノインデンテーション法は先端形状をナノスケールで校正した圧子と試料表面の接触による荷重(弾-塑性変形)-除荷曲線(弾性変形)から微小領域の材料特性を考察する技術である。これは除荷時の弾性変形が時間非依存である材料、すなわち粘弾性のない金属やセラミックスに対する評価を前提とした理論であった。一方で、生体組織は粘弾性材料であり、荷重応力に対するひずみの遅延(時間依存)を無視した従来法をそのまま適用することには問題がある。この点、圧子先端の正弦波振動による連続測定は、粘弾性によるエラー補正とひずみ速度に依存した生体組織の特性を同時に議論できる有効な理論体系と言える。最新のナノインデンテーション技術が、工業界だけでなく先端医療分野への導入も期待されることなどを解説する。

・15:25~15:30 クロージング 

Triboindenter TI980
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