リヒテンシュタイン・エリコンバルザースは、フランス・エアバス社から最新のカーボンコーティング技術を備えた成膜システム「RS 50」が、航空機部品のコーティング品質において適格であると評価された、と発表した。PVD法によるWC/Cベースの膜種である「BALINIT C」がREACH規則に適合していることが今回の評価につながった。
RS 50によるBALINIT Cコーティングをエアバス社の仕様であるAIPS02-04-007に準拠したコーティングとして処理することが可能となった。REACH規則に適合していることから硬質クロムめっき代替としての適用でスチール、チタンなど様々な合金部品に適用される。同システムは、Nadcap(National Aerospace and Defense Contractors Accreditation Program:航空機部品製造の特殊工程の認証)認証を取得したパリ近郊のフェリエール・アン・ブリーのエリコンバルザースの製造拠点に導入されている。
エリコンバルザース グローバル エアロスペース&ディフェンスセグメントマネージャーのトビー ミドルミス氏は「私たちはエリコンバルザースのRS 50コーティングシステムがエアバス社の技術と産業要件に見合い、当社の航空宇宙向けコーティングがREACH規則に適合するPVDコーティングとして、安全なサプライチェーンに適格とされたことを嬉しく思う」と話している。
エリコンバルザースのカスタマーセンターは、イギリス・ミルトンキーンズ、フランス・フェリエール・アン・ブリー、カナダ・ゲルフ、ルクセンブルグ・ニーダーコルンでNadcapを取得し、航空宇宙産業に向けて世界水準のソリューションとサービスを提供している。