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SEMICON Japan 2024

 

パテント・リザルト、鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界の他社牽制力ランキング2019

 パテント・リザルトは、鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界を対象に、2019年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界 他社牽制力ランキング2019」をまとめた。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになるという。その結果、2019年に最も引用された企業は、住友電気工業、次いで日本製鉄、日立金属となった。

 1位 住友電気工業の最も引用された特許は「自動車用制御装置」に関する技術で、矢崎総業の計6件の審査過程で引用されている。このほかには「電気絶縁ケーブル」に関する技術などが引用された件数の多い特許として挙げられる。2019年に住友電気工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は矢崎総業(115件)、次いでデンソー(64件)、トヨタ自動車(52件)となっている。

 2位 日本製鉄の最も引用された特許は「耐食性に優れたZn−Al−Mg−Si合金めっき鋼材およびその製造方法」に関する技術で、JFEスチールなどの計5件の審査過程において引用されている。このほかには「点検支援装置、点検支援システム、点検支援方法、及び点検支援プログラム」に関する技術や「成形部材の製造方法」に関する技術などが引用された件数の多い特許として挙げられる。2019年に、日本製鉄の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、JFEスチール(149件)、次いでPOSCO(65件)、神戸製鋼所(35件)となっている。

 3位 日立金属の最も引用された特許は「金属微粒子の製造方法、金属微粒子を含む金属ペースト、並びに金属ペーストから形成される金属被膜」に関する技術で、バンドー化学の「接合用組成物及びそれを用いた金属接合体」関連特許など、計5件の審査過程において拒絶理由として引用されている。2019年に、日立金属の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、住友電気工業(39件)で、古河電気工業(29件)、三菱電機(23件)となっている。

 そのほか、4位 JFEスチールは「熱間プレス成形用めっき鋼板の製造方法」、5位 古河電気工業は「半導体チップの製造方法およびそれに用いる薄膜研削用表面保護テープ」が、最も引用された特許として挙げられる。

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