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第9回ものづくりワールド名古屋

 

日立金属、北米における金型用コーティングでテイクロに技術供与

 日立金属( https://www.hitachi-metals.co.jp/ )は、北米市場における金型への表面処理需要に対応するため、V系ドライコーティング膜「Tribec®炬(かがり)」をテイクロ( https://www.teikuro.co.jp/ )に技術供与した。顧客は今後、北米市場においてはテイクロの米国拠点であるTeikuro Corporationにおいて「Tribec®炬(かがり)」の受託加工サービス(除幕を含む)を利用できる。

 金属表面に被膜をコーティングする表面処理は、金型や自動車エンジン部品の強度、耐久性や摺動性を高めるために有効な技術。近年、高張力鋼板(ハイテン)への対応などから、金型の強度や耐久性を高める表面処理へのニーズはますます高まっている。

 同社は、特殊鋼事業における工具鋼のグローバル拡販施策の一環として、米国Diehl Tool Steel, Inc.の連結子会社化や、日立金属(寧波)有限公司の設立、アジア各拠点の切断・加工能力の増強、表面処理装置の導入など工具鋼のソリューション営業体制を強化してきた。

 今回の技術供与により、Teikuro CorporationのSpringfield工場(米・オハイオ州)において、専用のコーティング設備を導入し、Teikuro Corporationで「T-Forte」の商品名で受託加工サービスを行う。米国およびカナダの顧客を対象に2021年3月1日からの販売開始を予定している。