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SEMICON Japan 2024

 

新東工業、電子部品・精密部品業界に前後工程含む高精度ブラストを提案

 新東工業( https://www.sinto.co.jp/ )は、ブラストにより微細・精密な加工を実現する表面加工法「マイクロブラスト工法」の前後工程を新たなラインナップとして拡充し、電子部品・精密部品業界向けに対して微細加工ラインのトータルエンジニアリング展開を開始した。

 マイクロブラスト工法は、エアブラスト原理により10μm~70μmの微細砥粒を高速で被加工物に噴射し、微細・精密な加工精度を実現する表面加工法。主にシリコン、ガラス、セラミックスなどの電子部品材料に加工を行い、スルーホール、ザグリ・二段穴、切断・ダイシング溝、マイクロ流路形成、エンボス加工などの超微細加工を実現している。

 従来、電子部品に対する加工は、ドリルやレーザによる加工が主流だったが、熱による溶融ダレやクラックが発生する可能性がある。これに対してマイクロブラスト工法は、冷間加工であるため熱による影響を受けないというメリットがある。また、加工精度については、最小40μmの穴径・溝幅の加工が可能で、穴・溝の深さ精度±10μm、突起加工の高さ精度±0.5μmの高精度を実現している。

マイクロブラストとレーザ加工の比較
マイクロブラスト工法とレーザ加工の比較

 今回は、マイクロブラスト工法の前後工程である①ラミネート②露光③現像④はく離・洗浄を新たなラインナップとして拡充し、トータルでのエンジニアリング展開を開始した。これにより電子部品業界を対象に、微細精密加工ラインすべての提案が可能になったほか、同社加工拠点が加工をする請負加工についても対応が可能となった。

マイクロブラスト工法のプロセス
マイクロブラスト工法のプロセス

 同社ではこれまで、重厚長大産業を主にショットブラストをメインに展開していたが、今後は電子部品や精密部品業界についてもマイクロブラスト工法を展開し注力していく。