サーフテクノロジーと不二WPCは2月24日~26日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された「TOKYO PACK 2021(2021東京国際包装展)」に出展、食品搬送機器や食品包装容器の滑り性や耐摩耗性を向上させる表面改質技術を披露した。
サーフテクノロジーは“ギザ刃や丸刃の表面処理。フィルムカスの付着抑制や耐久性向上により、研磨サイクルや洗浄サイクルを延ばします。樹脂テープの剥離や樹脂製品の滑りでお困りごとを解決します!!”をテーマに、技術を紹介。
食品製造設備に共通する異物混入や衛生面での微生物対策、フードロス対策の一つとして、独自の微粒子投射処理「マイクロディンプル処理®(MD処理®)」を提案した。MD処理はコーティングではないため、フッ素樹脂テープのようにはく離することなく樹脂製品の滑り性向上に有用であることをアピールした。
また、MD処理および短パルスレーザー加工によって、フィルムカスの付着抑制や摩耗軽減による刃物の寿命を延長できることを謳った。
さらに、2020年9月に国内で初めてFDA(米国食品医薬品局)認証を取得したダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングを紹介。FDA認証によって安全性が確認されているDLCコーティングによって、フィルムガイド、セーラーなどの滑り性向上、耐摩耗性向上で部品の耐久性を高められると強調した。
不二WPCでは、“包装容器の滑り性および、耐摩耗性向上に効果を発揮します!フィルムのヨレや擦り傷対策、摩耗した部品交換時のケガ対策にも。ギザ刃などのフィルムカッターのフィルムカス抑制、洗浄性向上、寿命延長などランニングコストの削減にもつながります!!”をテーマに、フィルム関連部材へのWPC処理(マイクロディンプル処理)による滑り性向上をアピール。
フィルムカッターへの表面処理によってフィルムカスの付着抑制や洗浄性向上、耐摩耗性向上、耐久性向上が、また、ヒーターバーやヒーターホルダーの表面処理によって洗浄時の摩耗対策やフィルムの滑り性向上、フィルムカスの洗浄性向上が図れると謳った。さらに、セーラーの表面処理によって、セーラー襟部分の摩耗を抑制することで滑り性を維持しつつ、フィルムのヨレ、擦り傷対策も図れることを強調した。