DOWAメタルテック( https://www.dowa.co.jp/metaltech/ )は、伸銅品加工事業における中国2か所目の加工拠点である「同和金属技術(南通)有限公司」(同和南通)の本格稼働を本年3月より開始した。
DOWAメタルテックは、リフローすずめっき加工事業をグローバルに展開しており、中国とタイの各加工拠点において、日本と同品質のリフローすずめっき加工を行っている。中国においては、2002年に上海市松江区の輸出加工区に同和金属材料(上海)有限公司(同和上海)を設立し、主に日本で製造した伸銅品に対するリフローすずめっき加工およびスリッター加工(切断加工)を行っている。また、2012年には深圳営業所を開設するなど、中国での伸銅品加工事業を拡充させてきた。
今回、本格稼働を開始した同和南通は、伸銅品のリフローすずめっき加工およびスリッター加工を行う。如東経済開発区内にある、省が管理する表面処理めっき専門の工業区にめっき工場(2800m2)を、同じ開発区内の一般工業地にスリッター工場(13000m2)をそれぞれ設立し、月産600tのめっき処理能力を有する。これにより、同和上海と合わせ、中国国内におけるリフローすずめっき加工の生産体制は月産1000tとなる。
すずめっき加工は、自動車ワイヤーハーネス端子、バスバーなど接続回路部品に広く使われている。同和南通が提供するリフローすずめっき加工は、電子回路や接続部の故障原因となりうる、ウィスカ(針状に析出した金属結晶)の発生を大幅に抑制することができる。さらに、同和南通は通常のリフローすずめっき加工に加えて、高温にさらされる個所でも使用できる高耐熱めっきや小型端子に要求される低挿入力めっき(コネクタ接続時の挿入力を低減したすずめっき)などの加工も可能。