NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT、 https://www.ntt-at.co.jp/ )は、光学接着剤の製造で培った屈折率制御技術を活用し、屈折率1.8、1.9の高屈折率ナノインプリント樹脂を開発した。
開発品は、高い透明性と良好なナノインプリント性(樹脂にナノメートルサイズパターンの型を押し当てることで微細加工する技術)を有しており、スピンコートにより均一な薄膜を形成することができる。現在販売している屈折率1.7の樹脂では屈折率整合しなかった高屈折率ガラスに対して屈折率整合するため、光学設計の自由度が向上することが期待されている。
開発品は、高屈折率ガラス基板に適合し、ナノインプリントにより線幅50nmから10μmのナノパターンを形成することが可能。波長400nmから800nmの範囲で高い光透過性を有する。
近年の視野角拡大を目的としたAR/VR向けガラスの高屈折率化に伴い、高屈折率ガラスと屈折率が整合する樹脂の需要が高まっているという。