サーフテクノロジーはこのほど、食品用粉体の空気輸送などに使われる配管内の粉体付着トラブルに対し、同社の独自微粒子投射処理技術である「マイクロディンプル処理®(MD処理®)の配管内処理専用特殊ノズルを開発した。配管の内面全体へのMD処理を可能にすることで、粉体の詰まりによる供給量低下、食品ロスの問題を解決するとともに、洗浄メンテナンスの軽減に寄与する。
食品製造ラインには様々な工程があり、それぞれで食品用粉体を空気輸送している。たとえば粉体精製工程では、①解袋機から②ストックホッパー、③ミキサー、④ミル、⑤真空乾燥機、⑥自動篩機、⑦小袋充填機が稼働、それぞれで粉体の付着抑制や洗浄性向上などを目的にMD処理が採用されている。
一方で、①から⑦までの粉体の空気輸送に使われる長い配管では、「空気輸送の際に粉体が詰まって供給量が落ちる上、食品ロスが発生する」、「洗浄頻度が少なくなく、その度に配管を取り外すのが大変」、「洗浄・乾燥に時間がかかる」といった課題を抱えていた。
これに対しサーフテクノロジーでは今回、MD処理の配管内処理専用特殊ノズルを開発し、粉体詰まりをなくすことで供給量を改善するとともに食品ロスを抑制、洗浄頻度の低減と、洗浄時間・乾燥時間の短縮に寄与するソリューションを確立したもの。
施工可能なサイズはサニタリー配管50A~(内径φ50mm以上)で、配管長さについては都度相談・対応していく。