東洋紡( http://www.toyobo.co.jp )は、三菱商事と合弁で、タイに共重合ポリエステル樹脂「バイロン」の製造・販売会社を設立すると発表した。新会社の社名は「東洋紡ケミカルズ タイランド(英文名)TOYOBO CHEMICALS(Thailand) Co.,Ltd.」。今年7月に設立、14年1月から生産を開始する予定。資本金は12億円。出資比率は東洋紡85%、三菱商事15%。所在地は、タイ国チョンブリ県 アマタナコンインダストリアルエステート内。
「バイロン」は塗料、インキ、工業用接着剤などの原料樹脂。工業用原材料として幅広い分野において材料として使用されている。主な用途は、接着剤、コーティング材、缶塗料、電線被覆、フィルム表面改質剤、その他、導電性銀ペーストなど。
東洋紡はこれまで、国内で「バイロン」を製造し、国内外のユーザーに販売してきた。近年、中国をはじめASEAN諸国、インド等での日系企業、欧米企業の現地生産化、現地企業の市場参入が増加しており、これらの国々は今後も持続的な経済成長が期待できると判断し、エレクトロニクス関連市場に販売拡大を図る。税制面、流通面等において利便性の高いタイ国内に製造・販売会社を三菱商事と合弁で設立することを決定した。東洋紡は製造の管理、技術指導などを行い、三菱商事はタイでの豊富な事業経験を活かし、原料調達・製品販売の協力等を行う。