アイシン( https://www.aisin.com/jp/ )と東邦ガス( https://www.tohogas.co.jp/ )は、アイシンが保有している工業炉バーナを対象とした水素燃焼技術に関する共同実証実験を開始した。
この取組みにおいて両社は、2050年の脱炭素社会の実現を見据え、燃焼時に二酸化炭素を排出しない水素の工業炉バーナにおける燃焼技術の知見を獲得する。アイシンは水素燃焼による製品への影響評価を、東邦ガスはバーナの設計・評価を主に担当し、2026年3月までに工業炉バーナでの実用化を目指す。
対象となるのは、アイシン 城山工場の連続式熱処理炉における間接加熱式バーナ。自動車部品の加熱・冷却等の熱処理工程を連続して行う連続式熱処理炉において、水素を燃料とする間接加熱式バーナ(シングルエンド型ラジアントチューブバーナ)を用いて、炉の昇温性能や製品の熱処理具合等の評価を行う。
また、アイシン 西尾工場ではアルミ溶解・保持炉における直接加熱式バーナで実証実験を行う。アルミ溶解・保持炉において、水素を燃料とする直接加熱式バーナを用いて、まずは小規模な試験炉を運転し、水素燃焼に関する基本的な特性を把握する。その後、大規模な生産炉にスケールアップし、アルミニウムの溶解能力等の評価を10月ごろに行う予定。