日本表面真空学会、第22回真空に関する国際会議(IVC-22)札幌への協賛募集を開始
日本表面真空学会(JVSS)は日本学術会議と共催で2022年9月11日~16日の6日間、札幌市の札幌コンベンションセンターで「第22回真空に関する国際会議(The 22nd International Vacuum Congress:IVC-22)」(URL:https://ivc22.org/、実行委員会Chair:東京大学・福谷克之氏)を開催する。
「Focus Topics」、「Vacuum Vision 2030」、「Division Topics」、「Plenary Session」、企業展示会など魅力的なコンテンツを設ける本会議では、スポンサー企業を募集。協賛企業を参加者に向けアピールするプログラムを多数用意している。
また、併催で「第18回国際固体表面会議(The 18th International Conference on Solid Surfaces:ICSS-18)」、「ナノ科学と工学に関する国際会議2022(The International Conference on Nanoscience+Technology:ICN+T 2022)」、「第11回真空・表面科学アジア・オーストラリア会議(The 11th Vacuum and Surface Sciences Conference of Asia and Australia:VASSCAA-11)」、「スパッタリングおよびプラズマプロセス国際シンポジウム(International Symposium on Sputtering Plasma Processes:ISSP)」、「走査型プローブ顕微鏡に関する国際コロキュウム(The International Colloquium on Scanning Probe Microscopy:ICSPM)」、「日本表面真空学会学術講演会(The Annual Meeting of JVSS)」が開かれる。
ここでは、IVC-22 Exhibition Committee Chairの東京電子・黒岩雅英氏に本会議の概要とトピックス、本会議の盛況な活動を支援するためのスポンサーシップパッケージなどについて話を聞いた。
IVCの概要
本会議IVCは、真空に関する科学・技術の応用の国際連合(International Union for Vacuum Science, Techniques and Applications:IUVSTA)からの委託により、真空関係で世界最大の国際会議として1958 年の第1回以降、 3 年ごとに主催国を変更して開催されている。
毎回2000人規模の参加があり、IVC-22でも1500人(うち国外:500人)程度の参加と80~100社(海外企業含)の企業展示を予定している。
日本では過去に京都(1974年)、横浜(1995年)で開催され、次回札幌が3回目の開催と、米国開催(全4回)に次いで多く、日本は真空に関する科学・技術の主要な国として位置づけられている。
次回IVC-22は、「Focus Topics」、「Vacuum Vision 2030」、「Division Topics」で構成。さらに、ニコン会長・牛田一雄氏など国内外の著名な6人の講演者による「Plenary Session」が設けられている。Oral SessionとPoster Sessionとを合わせて1000件の発表が予定され、活発な議論が見込まれている。
Focus Topics
Focus Topicsでは以下のとおり、複数の研究ディビジョンに関わるタイムリーな話題が提供される。
・Engineering Biology and Medicine
・Data-driven materials science and process informatics
・Advanced light spectroscopy)
・Nano-optics
・Low-dimensional Quantum Materials
・Non-Evaporable Getter Coating
・Science and Technologies for SDGs
Division Topics
また、Division Topicsでは、以下のとおり13の研究ディビジョンに関わるトピックスが提供される。
・Applied Surface Science
・Biointerfaces
・Electronic Materials and Processing
・Nanometer Structures
・Plasma Science and Technologies
・Surface Engineering
・Surface Science
・Thin Film
・Vacuum Science and Technology
・Scanning Probe Microscopy
・ISSP / Surface Engineering
・JVSS Annual Meeting
Vacuum Vision 2030
さらにVacuum Vision 2030では、デジタルトランスフォーメーションとグリーントランスフォーメーションで重要な役割を果たす半導体技術の変革を支える、真空コンポーネントの2030年半導体ロードマップに向けた将来課題などについて、半導体産業に関わるエキスパートが講演する。ここではソニーのほか半導体露光装置メーカー、半導体ファウンドリー、真空ポンプメーカーなどの招待講演と、一般講演の全10講演が予定されている。
会議の充実化を支える協賛の募集
こうした魅力的なコンテンツが用意されたIVC-22のさらなる充実化を図るべく、本会議のExhibition Committeeではスポンサーシップパッケージおよび一般展示への協賛を募集している。
スポンサーシップパッケージはPlatinum、Gold、Silverのランクを設け、多くの特典を用意している。たとえばPlatinumスポンサーの特典をみると、会期前には公式ホームページ、Web 抄録アプリ、抄録広告掲載が提供され、会期当日にはロゴ掲載としてネームストラップや案内看板、マスクケース、コーヒーブレイク用紙コップ、スポンサーボード(フォトスペース)が、広告としては幕間・CM広告、デジタルサイネージ広告、その他特典として5名の参加招待、展示出展料の割引、商談ルーム使用権などが提供される。
また、スポンサーシップパッケージとは別に、展示ブースへの出展も募集している。基礎小間は250000円/1小間。
IVC-22 Exhibition Committee Chairの東京電子・黒岩雅英氏は、「このコロナ禍にあって、本会議の開催を巡っては延期や中止など慎重な議論が様々になされ二転三転四転したが、ようやく開催が決まった。日本での開催は米国開催に次ぐ三度目という開催数となるが、これは、日本が真空関連の科学・技術分野で高いプレゼンスを示していることの裏付けだと思う。真空に関する科学・技術は、半導体をはじめとする産業に必要不可欠なもので、本会議でも真空工学、表面・ナノ科学・分析、薄膜・スパッタ、半導体材料、バイオなど広汎な分野をカバーしている。国内、アジア、欧米諸国の研究者・技術者と交流しつつ、日本の高いプレゼンスを維持しさらに日本の真空工学研究を発展させるための絶好の機会とできるよう、スポンサーシップパッケージ、展示ブースへの出展といった、IVC-22の盛況な開催を支える協賛への協力を是非ともお願いしたい」と述べている。
<申込み・問い合わせ>
IVC-22 運営事務局
〒060-0002 札幌市中央区北二条西4-1 北海道ビル
株式会社コンベンションリンケージ内
TEL:011-272-2151 FAX:011-272-2152
E-mail:ivc2022@c-linkage.co.jp
URL:https://ivc22.org/