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SEMICON Japan 2024

 

古河電工、インフラ構造物向け表面処理ソリューションの共創拠点を開設

 古河電気工業( https://www.furukawa.co.jp/ )は、インフラ構造物向けの表面処理ソリューション事業「インフラレーザTM」の共創拠点「インフラレーザラボ」を同社千葉事業所(千葉県市原市)に開設する。これにより、インフラメンテナンス作業の効率化および環境負荷の低減と労働衛生の改善を推進し、インフラ構造物の老朽化対策や長寿命化に貢献する。

インフラレーザラボの実験スペース
インフラレーザラボの実験スペース

 従来のインフラ構造物メンテナンスにおける錆取り・塗膜除去などの表面処理は、薬品を使用する処理やブラスト処理が中心で環境負荷や労働衛生の観点から課題が多いとされていた。インフラレーザTMは、産業用レーザで培った技術を応用した表面処理ソリューションで、インフラ構造物の錆・塗膜除去など、メンテナンス作業の効率化を目指す。従来の工法とは異なりレーザを活用することから研削材などを排出せず、環境負荷の低減や労働衛生の改善を推進し、インフラ構造物の老朽化対策、労働人口問題の解決につながるという。

 インフラレーザラボには、高出力ファイバレーザ発振器とレーザヘッド(レーザ照射部)をフレキシブルに動かすことができる実験用システムが設置され、パートナーが持ち込む幅広いサイズ・形状のサンプルを用いて、レーザ加工の有効性を確認する要素実験を行うことができる。既存のレーザアプリケーションラボはファイバレーザの従来の用途である産業用向けで、インフラ構造物向けの実験は難しい状況だったが、インフラレーザラボは、広さ45m2・天井高さ約5mの実験スペースを確保しており、大型サンプルでの実験にも対応可能。

自動錆・塗膜除去システムイメージ
インフラレーザラボの自動錆・塗膜除去システムイメージ

 また、インフラレーザラボの開設と併せて、出張実験用の車両も配備し、ラボ内だけではなく、屋外・実フィールドでの実験にも対応可能となっている。