TOWA( https://www.towajapan.co.jp/jp/ )は、同社独自のコーティング技術であるバンセラコーティングの技術を応用して、反射防止 (AR) 性能を有する高硬度なセラミックスコーティングを新たに開発した。
バンセラコーティングは、成形用金型やガラス製品に応用されており、付着低減により生産性が向上する効果が実証されている。一方、バンセラコーティングそのものは反射率が高く、干渉色を呈しており、ぎらついて見えることから光の透過率が要求されるレンズなどには適用されにくい課題があったという。
今回それら技術を応用して、反射防止 (AR) 性能を有するセラミックスコーティングを新たに開発した。可視域である380nmから780nmにかけて表面反射率の平均値が1%、同波長域での透過率も95%以上であることから良好な視認性を有している。また、高密着で硬度も9H以上となっており、従来のARコーティングに対して約4倍と大幅に向上した。
本コーティングはメガネや光学系センサーレンズ、ディスプレイやモニター、さらには太陽光パネルへの用途を想定しており、今春以降に試作・量産対応できるよう順次検討を進めている。