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SEMICON Japan 2024

 

JCCとIHI Ionbond、自動車用プレス金型へのセラミックコーティングで業務提携

 日本コーティングセンター(JCC、 https://www.jcc-coating.co.jp/ )とスイスのIHI Ionbond( https://www.ionbond.com/ )は、自動車用プレス金型へのセラミックコーティングで業務提携契約を締結した。

 物理蒸着(PVD)法を用いたセラミックコーティングは、製品の耐久性を向上させる表面処理技術の一種。自動車メーカーおよび自動車部品メーカーで使用されるプレス金型では、耐久性を向上させるためにPVD法によるセラミックコーティングが採用されている。一方、自動車関連メーカーは海外に多くの生産拠点を持ち、現地で金型の補修などが必要となるため、日本で提供されるセラミックコーティングと同じ処理を海外の生産拠点でも行いたい意向があった。

 JCCは、PVD法によるセラミックコーティングの受託加工における国内のリーディングカンパニーの一つであるが、現在のところ海外に生産拠点は持っていない。一方、IHI IonbonはPVD法、CVD法、PACVD法により受託加工を行うグローバルな表面処理メーカーで、15ヵ国に35の拠点を有している。

 今回の業務提携は、JCCの金型用の主力被膜である「ヴィーナス」とIHI Ionbondの金型用の主力被膜である「IonbondTM90 Concept」を日本および海外で相互に処理できるようにするもの。JCCはこれにより、IHI Ionbondを通して海外においても「ヴィーナス」を提供できる体制が整う。これにより日本のみならず海外の自動車関連メーカーの生産拠点をカバーすることができ、顧客の利便性を一層向上させることができる。