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SEMICON Japan 2024

 

新東LSPTレーザーピーニング、操業開始にあたりレーザピーニングに関する特別講演会&工場見学会

 新東工業( https://www.sinto.co.jp/ )グループの新東LSPTレーザーピーニング(SLP社)は9月15日、操業開始にあたり愛知県豊川市の新東工業 新東クラブで「レーザピーニングに関する特別講演会&工場見学会」を開催する。

新東LSPTレーザーピーニング「レーザピーニングに関する特別講演会&工場見学会」

 レーザピーニングは現在、航空宇宙や発電分野を中心に適用されている加工方法で、局所への加工やチタンのような材料への加工が可能といったショットピーニングとは異なる特性を持っている。これらの特性から、レーザピーニングは薄膜コーティング後の強度向上や熱影響を受けやすい部品の強度向上を図ることができるため、医療部品やAM造形部品などへの適用領域の拡がりが期待されている。

 今回SLP社が開催する「レーザピーニングに関する特別講演会&工場見学会」では、オンサイトおよびオンラインでの参加者を対象に、レーザピーニング業界の権威である分子科学研究所の佐野雄二博士、埼玉工業大学の政木清孝博士と、新東工業の小林祐次博士による講演を実施する。また、講師3名によるトークセッションも実施する。さらに、オンサイト参加者についてはSLPレーザピーニング工場での「The Procudo Laser Peening System」デモンストレーション見学も実施予定。

 このイベントは新東工業Webサイトにて募集を開始している。オンサイト参加、オンライン参加ともに先着での申込受付となる。締め切りは7月31日。当日の主な内容は以下のとおり。

【講演①】
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 分子科学研究所 社会連携研究部門 プログラムマネージャー/大阪大学 産業科学研究所 特任教授 博士(工学) 佐野 雄二 氏
「レーザピーニングの原理・効果・特徴とレーザの革新による新しい応用展開」
 レーザピーニングは、水で覆われた材料に高出力のパルスレーザを照射した際の衝撃力を利用して表面に圧縮残留応力を導入する技術であり、1990年代より航空および原子力分野で活用されている。ここでは、レーザピーニングの原理・効果・特徴等について、講演者らのこれまでの開発成果を中心に概説するとともに、近年のレーザ技術の発展によるレーザピーニングの新しい可能性について紹介する。

【講演②】
埼玉工業大学 工学部 機械工学科 教授 博士(工学) 政木 清孝 氏
「レーザピーニング処理による金属材料の疲労破壊抑制」
 講演者は2002年ころレーザピーニング処理したオーステナイト系ステンレス鋼SUS316Lの疲労特性を調査して以来、現在に至るまで20年以上にわたりレーザピーニング処理材の疲労特性を調査してきた。これまでの調査結果のなかで、「き裂発生」と「き裂進展」の抑制効果に注目した研究データをとりあげ、レーザピーニング処理による疲労破壊抑制の効果について紹介する。

【講演③】
新東工業 サーフェステックカンパニー 開発グループ ブラスト・レーザーテクノロジーセンター センター長/新東LSPT レーザーピーニング 取締役 博士(工学) 小林 祐次 氏
「ショットピーニングとレーザピーニングの特性の違いと対象アプリケーション」

【トークセッション】 佐野氏 × 政木氏 × 小林氏
「レーザピーニングの展望について(仮)」

【工場見学】
日本初導入・初披露となる LSP Technologies, Inc.製「The Procudo Laser Peening System」によるレーザピーニングデモンストレーション