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トライボコーティング技術研究会、令和5年度第2回研究会を開催

 トライボコーティング技術研究会(会長:理化学研究所 大森 整 主任研究員)は10月5日、東京都板橋区の板橋区立グリーンホールで「第148回研究会:令和5年度第2回研究会」を開催した。今回は、マイクロ加工シンポジウム「第51回 マイクロファブリケーション研究の最新動向」のトライボセッションとして開催された。「第10回板橋オプトフォーラム」も同時開催された。トライボセッションでは以下の発表があった。

トライボコーティング技術研究会 令和5年第2回 開催の様子 mst 表面改質
会場の様子

・「株式会社オンワード技研の会社概要とコーティング技術について」川畠丈志氏(オンワード技研)…熟成してきた自社の強味として、1990年代から手がけているDLC技術の業界に対する認知度の高さや、T字型フィルタードアーク方式の装置など自社開発の装置(保有装置15台中自社開発装置が10台)があること、DLC膜一つをとっても各種製法による水素含有DLC(a-C:H)コーティングから水素フリーDLC(ta-C)コーティングまで顧客ニーズに合わせたさまざまな膜の提案ができること、年間140万点の受託加工において欠けなどのハンドリングミスが8点という、コーティングの前後処理から膜の試験測定評価までの徹底した品質管理体制などをアピールした。

トライボコーティング技術研究会 令和5年第2回 講演する川畠氏 mst 表面改質
講演する川畠氏

 当日は企業展示コーナーが併設され、トライボコーティング関連ではRtec-Instrumentsが多機能トライボメーター(摩擦摩耗試験機)や三円筒転がり疲労・耐ピッチング性評価試験機などのトライボロジー試験機を紹介したほか、オンワード技研が各種DLCとそれらを施した切削工具のサンプルを展示した。また、東京理科大学 佐々木信也研究室(主宰:佐々木信也教授)が充実した試験分析評価装置を保有し各種のトライボロジー試験が可能なトライボセンターについて、埼玉工業大学 長谷研究室(主宰:長谷亜蘭准教授)が光学・精密部品の生産技術に寄与するアコースティックエミッション(AE)センシングとトライボロジーについて紹介した。

トライボコーティング技術研究会 令和5年第2回 Rtec-Instrumentsの展示ブース mst 表面改質
Rtec-Instrumentsの展示ブース