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SEMICON Japan 2024

 

スギノマシン、キャビテーションウォータージェットピーニングなどの受託加工を開始

 スギノマシン( https://www.sugino.com/ )は、高圧水を利用したウォータージェットピーニング技術「CWJP(キャビテーションウォータージェットピーニング)」と金属積層造形(AM)のポストプロセス技術「CASF(キャビテーションアブレシブサーフェスフィニシング)」の受託加工サービスを開始する。どちらも同社のコア技術であるウォータージェット(高圧水噴射)技術を応用したもの。

CWJP装置(左)とCASF装置(右)
CWJP装置(左)とCASF装置(右)

 CWJPは高圧水を利用したピーニング技術で、水中で発生するGPa(ギガパスカル)クラスの衝撃力を用いて、金属部品の疲労強度を向上し長寿命化させる。また、メディアは一切使用せず水のみで加工できるため、産業廃棄物が発生しない時代に合ったクリーンな加工法である。

CWJP加工のようす
CWJP加工のようす

 CASFはアブレシブ懸濁液が入った水槽内で高圧水を噴射することで、金属AM部品の表面処理や疲労強度向上、サポート材の除去などが行える加工技術。従来、造形後の後工程は複数工程に分かれており、さらに一部はその煩雑さから、手作業で行われていた。CASFはこれら複数の後工程を一度にまとめて行えるため、生産工程の自動化・省人化と製品の品質向上をまとめて実現できる。

CASF加工のようす
CASF加工のようす

 同社では両技術に関して、数多くの加工テストの依頼を受けてきた。良好なテスト結果が多数得られており、顧客からは、少量・少額から実製品に採用していきたいとの要望を受けているという。これを受け、受託加工の取り組みを開始することになった。

 受託加工は同社の滑川事業所(富山県滑川市中野島)にて行う。まずは加工テストを行い、得られた最適な加工条件をもとに受託加工を実施する。

加工テストの流れ受託加工の流れ