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神奈川県など、第27回神奈川工業技術開発大賞表彰式を開催

神奈川工業技術開発大賞表彰式のもよう 神奈川県と神奈川新聞社は10月29日、神奈川・日本大通の県庁本庁舎で「第27回神奈川工業技術開発大賞表彰式」を開催した。大賞は、不二WPC「アルミニウム合金へのダイヤモンドライクカーボンコーティング技術」、ジャパンプローブ「空気中で計測可能な非接触超音波探傷システム」が受賞、神奈川県知事の松沢成文氏より表彰状と記念品が贈呈された。

 式の冒頭、挨拶に立った松沢知事は「受賞した技術・製品は社会への貢献度が高いものばかりだ。受賞製品以外でも今後さらなる飛躍を感じさせるものが数多くあり、神奈川の技術力の高さを改めて実感し、大変心強く思っている。今後も同賞が技術開発力の維持・発展させていくための大きな目標となり、神奈川からオンリーワン技術が世界へ発信されていくことを期待している」と述べた。

 また、選考委員長の関口隆氏(横浜大学名誉教授)は、「大賞に選考されたアルミニウム合金へのダイヤモンドライクカーボン技術は、微粒子衝突法と高硬度・低摩擦被覆膜作成のダイヤモンド・ライク・カーボンコーティング技術を複合化することで、アルミニウム合金製ピストンの開発に成功した独創性の高い技術である。大賞の2件は、両社とも広い応用範囲が期待され、効果のもたらす社会的インパクトの大きいことが評価された」と選評を行った。

 大賞のほか、地域環境技術賞ではキーストーンテクノロジー「植物の生育促進に適したLED照明器」、奨励賞では昭和精工「リチウムイオン電池電極用金属箔のロール成形装置」など、合計7件が受賞した。

 同賞は、神奈川県内の中堅・中小企業が開発した優れた技術や製品を顕彰することにより、技術開発の奨励と向上を図ることを目的に昭和59年から創設された。